企業防災担当者向け防災セミナー構成(高貝講師案)

企業防災担当者向け防災セミナー構成(高貝講師案)

防災担当・責任者となってしまったあなたへのご提案です。
ご自身の肩に多くの社員様、そして、その家族のいのちがかかっています。

大袈裟な言い方でしょうか?
私はそうは思いません。


テーマ例 防災担当者のための防災セミナー

「生き残る判断・生き残れない行動 ― 企業における“極限状況下の意思決定”」

メインファシリテーター

一緒atプロジェクトJAPAN 代表理事 高貝正芳

1. 導入(イントロダクション)

  • 講師自己紹介(危機管理・防災の専門家としての実績)
  • 本日のテーマ:「極限状況下での人の心と体の反応」を理解することが、企業の防災対応力を高める第一歩である。
  • 事例提示:東日本大震災、地下鉄サリン事件、海外テロなど「企業人が巻き込まれた」具体例を簡単に紹介。

2. 人はなぜ“誤る”のか ― 三段階モデル

(1)否認 ― 危機の初期に起こる心の反応

  • 「まさか自分の職場で」「大したことないだろう」→初動の遅れ
  • 企業での典型例:火災報知器が鳴っても“誤作動”と判断、避難せず業務を続ける
  • 防災担当者の役割:否認を打ち破る“最初の一声” をどう仕組みに組み込むか

(2)思考 ― 恐怖と混乱の中での判断

  • 視野狭窄、情報過多、指示待ち症候群
  • 企業での典型例:指示系統が多層すぎて意思決定が遅延/現場と本社の齟齬
  • 対応策:事前のシナリオ訓練、役割と代替者の明確化、意思決定の簡素化

(3)決定的瞬間 ― 行動が生死を分ける

  • 麻痺するか、動けるか
  • 企業での典型例:避難口が分からずオフィス内で立ちすくむ、あるいは指示がなく全員が動けない
  • 対応策:避難経路の“習慣化”と“見える化”(出社初日のオリエンテーションに組み込むなど)

3. 企業防災担当者に必要な「三つの備え」

  1. 情報の備え
    • どのような災害が企業を直撃しうるかを“具体的に”整理
    • 社員向けに「いのちを守る3行メッセージ」を準備
  2. 心の備え
    • 否認・混乱・麻痺に陥る人間心理を周知
    • 社員が「自分ごと」として受け止められるような教育プログラム
  3. 行動の備え
    • 避難訓練の“リアリティ”を高める(在宅勤務中の災害も想定)
    • 代替拠点、安否確認システム、事業継続計画(BCP)との接続

4. ケーススタディ(ワークショップ案)

  • ケース1:オフィス火災発生
    火災報知器が鳴ったが、誰も動かない。あなたは防災担当者としてどう行動する?
  • ケース2:南海トラフ地震発生時、東京本社と大阪支社が同時被災
    指示はどこから出すか?従業員はどう動くか?

👉 グループごとに「否認→思考→決定的瞬間」の段階を整理し、対策を考える。

5. 実務への落とし込み

  • 防災担当者は「専門家」ではなく「触媒」である
  • 役割:
    1. 組織に“危機認識”を浸透させる
    2. 訓練・教育で“否認の壁”を突破する
    3. 災害時に“判断を後押しする仕組み”をつくる

6. まとめと「いのちを守る行動選択」の提言

  • 生死を分けるのは、知識ではなく“初動の数分”
  • 防災担当者のミッションは「社員を“否認”から最速で脱出させる仕組みづくり」
  • 明日からできる第一歩:
    • 避難経路を再点検
    • 「最初の一声」マニュアルを作成
    • 月1分の“心理訓練”(例:その場で避難指示を出すシミュレーション)

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