マンション防災管理者が知っておくべきポイントは➀ あなたの「いのちを守る」ための戦略

マンション防災管理者が知っておくべきポイントは➀ あなたの「いのちを守る」ための戦略

マンション特有の災害発生時のリスクを棚卸しよう!

高層階で揺れが大きくなる

マンションは構造上、高層階ほど揺れが大きくなります。
低層階に比べて、震度は1~2程度大きく感じられるでしょう。
高層階では家具の転倒が発生することも珍しくありません。

特に、マグニチュードが大きく震源が浅い地震では、
2~3秒以上の周期で揺れる長周期地震動が起こりやすくなります。

震源から距離があり震度が小さくても大きく揺れ、
家具が大きく移動したり室内が破損したりするおそれがあるでしょう。

防災の基本の基本「転倒」、「移動」、「落下」の対策を実施しましょう。

長周期地震動とは、
大規模な地震が発生した際に生じる、周期が長いゆったりとした大きな揺れのことを指します。具体的には、揺れが1往復するのにかかる時間が長い地震動です。このような揺れは、特に高層ビルに影響を与える可能性があります。

建物にはそれぞれ固有の揺れやすい周期(固有周期)があり、地震波の周期と建物の固有周期が一致すると共振して、建物が大きく揺れる現象が起こります。高層ビルの固有周期は低層の建物に比べて長いため、長周期の地震動と共振しやすく、その結果、高層ビルは長時間にわたって大きく揺れることがあります。また、高層階ほど揺れが大きくなる傾向があります。

長周期地震動による揺れは、室内の家具や什器が転倒・移動したり、エレベーターが故障するなどの被害を引き起こす可能性があるため、特に注意が必要です。

高層階からの移動が困難になることがある

マンション高層階からの移動は、エレベーターの利用が多いです。
災害で停電しエレベーターが利用できなくなると、
階段を使用しなくてはならず、高層階からの移動は大きな負担となるでしょう。

特にタワーマンションの高層階は、地上に出るのが難しいといわれるほどです。
災害で断水した場合には、給水車を利用して水を確保しなければなりません。

エレベーターが停止しているなか、重い水を持っての移動はさらに困難になるでしょう。

タワーマンションの高層階から脱出する平均的な想定時間は、
一般的には60分程度と言う試算もあります。
水を汲みに行って、重い水を抱えて帰ってくるだけで120分、2時間かかります。

自分自身で、水などを備蓄しておくなどの対策が必要です。

衛生面の問題が発生する

非常用電源が備わっていないマンションでは、
停電が発生するとマンションの給排水ポンプが動かなくなります。
そのため、停電時にはトイレの水が流せません。

また、電気が使用できる場合でも、災害発生時には排水管の安全確認が必要です。

排水管の破損に気付かずに排水すると、下の階で汚水が流出するおそれもあるため、
大地震が発生した際には水やトイレの使用が禁止されます。

大きな地震が発生した場合、外部に仮設トイレが設置されるのが一般的ですが、
エレベーターが動いていないなか、
トイレのために階段で行き来するのも大変なため、
自宅に用意した簡易トイレを使用せざるを得なくなるでしょう。

自宅のトイレに非常用トイレアイテム(凝固剤セットなど)を用意して、
無理な移動をして体力の消耗、二次災害に巻き込まれるなどの
リスクから、大切ないのちを守りましょう。


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