東日本大震災における学校避難所からの視点

東日本大震災における学校避難所からの視点

写真 大船渡市提供

学校避難所の課題とは?

東日本大震災では、多くの学校施設が避難所として地域住民の生活の拠り所となりましたが、
その中で様々な課題が顕在化しました。

例えば、以下のようなものがあります。

  • 学校施設は本来教育施設として設計されているため、避難所としての使用に際して不具合や不便が生じた。

    例えば、トイレやシャワーの数が不足したり、プライバシーの確保が困難だったりした。
  • 避難所としての利用が長期化したことにより、授業再開後に長期にわたって教育活動と避難生活が共存する学校が多数発生した。これは、学校と住民の双方に負担が生じた。

    例えば、教室や体育館の利用時間の調整や、校庭を仮設住宅の建設用地に利用したことによる影響があった。
  • 避難所となった学校施設の収容人数が多く、避難者の健康や安全の確保が困難だった。

    えば、インフルエンザや感染症の発生や、津波浸水域にある学校施設の二次災害の
    リスクがあった。

「災害に強い学校施設の在り方について~津波対策及び避難所としての防災機能の強化~」

これらの課題を踏まえて、文部科学省では、報告書をまとめました。


この報告書では、津波災害が想定される地域における学校施設の在り方や、
地域の避難所となる学校施設の在り方について、
それぞれ基本的な考え方と具体的な計画・設計上の留意点を示しています。

この報告書の中で、特に重要なポイント

  • 津波災害が想定される地域における学校施設の在り方
    • 学校施設の立地や配置については、津波浸水域からの距離や高さ、避難経路の安全性などを考慮する。
    • 学校施設の構造や設備については、津波に対する耐力や浮力、浸水による損傷や機能喪失の防止などを考慮する。
    • 学校施設の防災教育や訓練については、津波の発生メカニズムや予測、避難方法や注意点などを学習する。

  • 地域の避難所となる学校施設の在り方
    • 学校施設の避難所としての機能については、避難者の収容能力や生活環境の確保、教育活動との共存などを考慮する。
    • 学校施設の避難所としての設備については、トイレやシャワー、給水や給電、通信や情報提供などを考慮する。
    • 学校施設の避難所としての管理については、避難者の健康や安全、プライバシーや人権、学校と住民の協働などを考慮する。

【関連情報】



避難所となる学校施設の在り方に関するQ&A

報道されなくなったとき、避難所はどうなるのか――陸前高田市(2)


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